愛媛大学沿岸環境科学研究センター 化学汚染・毒性解析部門:環境毒性学(岩田)研究室
Japanese
教授からのメッセージ

研究室で学びたい方へ

 本研究室は、2004年11月に沿岸環境科学研究センター(CMES)の生態毒性解析分野として発足しましたが、2009年4月よりCMESの組織改編にともない、化学汚染・毒性解析部門 環境毒性学(岩田)研究室となりました。
 私たちは、自らの知性と探求心を頼りに、環境毒性学分野の未知領域の解明に挑戦します。本研究室の学生・研究員は自らの研究課題を極めていく過程で、問題設定の仕方、情報の取捨選択、論理的な思考法、議論の進め方などを学ぶことができます。また、発想・実験(具現化)・表現(文章作成や発表)などの実践を通じて、将来どの世界でも通用する能力を開発することができます。

  本研究室では、特に将来、研究者になりたい方を支援します。
  研究者なるために重要なことは何でしょうか。ここでは、私が重要だと感じていることを二点だけ挙げておきます。
  まず一点目は、自然界の現象を解明していくことに喜びを感じることができるかどうかです。数学や理科が得意だから研究者になりたいという声をよく耳にしますが、これでは研究者として研究を持続するのは難しいと私は思います。数学や理科の知識は確かに必要ですが、これらはあくまで自然界の現象を解明するために必要な「道具」であって、研究する対象が見つからなければ、そしてその対象について研究するのを楽しいと感じなければ、たとえ研究者になったとしても退屈な日々を送るだけになってしまいます。研究者の第一の仕事とは、人類にとって未踏である知の領域を切り開くことです。これまで誰も知らなかった世界(現象)を最初に見る(知る)ことができるのは研究者の特権です。これはとても楽しいことだと思いませんか?
  そして二点目は未踏の領域に踏み込む気概です。未踏の分野に挑戦する場合、研究は常に失敗の危険に曝されることになるし、実際に失敗を繰り返すことになるでしょう。そうした過程に耐えることも要求されます。受験勉強と違って、研究の場合はすぐに答えが導き出されることはないので、長期間にわたって、でも強い気持ちを持ち続けながら実験を続ける必要があります。環境毒性学というのは比較的新しい学問分野であるため、未踏の領域がたくさんあります。
  環境汚染物質の脅威は私たちの目に見えないところで野生生物に及んでいますが、野生生物はそれを訴える手段を持っていません。私たちと環境毒性学の未踏の領域を楽しく旅しながら、野生生物の代弁者になりませんか?